前回の記事は、スポーツをフォローしておくと、グローバルコミュニケーションにおける話題づくりで何かと役に立つというお話でした。
実際にちょっとしたサッカーの話題で初対面の外国人ビジネスパーソンと盛り上がり、効果的なアイスブレイクになった経験が多々あります。
もちろんこの話題という点では、別にスポーツじゃなくてもいいですよね。音楽とか文化的なものでもいいですし(私個人的にはスポーツより音楽のほうが得意)時事ネタを仕入れておくことも大事です。
当ブログと私の著書の読者の方からメールをいただきました「今度バルセロナ出張なんですが「強いサッカーチームがあるらしい」程度の知識しかありません…大丈夫でしょうか?」大丈夫ですよ(笑)バルセロナの人の中にもサッカーの話題が苦手な人もいます。特に女性は、旦那がサッカー漬けで煙たがっている人も結構います(笑)※メッセージ有難うございました!
アイスブレイクであっても、もっと深いコミュニケーションだとしても自分にとって「外国語で語れる」ものを持つことの重要さは、拙書「外資系エグゼクティブ最強の仕事術」でも強調させていただきました。
そしてやや飛躍しますが…(笑) ひとまずの結論として、ビジネスパーソンとしては、自分の専門分野以外にも時に「短時間で・ある程度深く・新しい分野の知識を」取得しないといけないのです。
そういった場面は実際仕事していると多いのではと思います。
今回は、趣味の分野で、例えば馴染みのない分野(スポーツ)について短時間でオタク並みの知識を得る方法について、先日私が人生初体験した「ドリフト競技」を例にご紹介します。
短時間勉強法とは?
さてこの勉強法・情報収集法、私の中ではいくつかのパターンがあり、状況によって使い分けています。
スポーツなどのいわゆるエンターテイメントではズバリ体験してみるのが一番!
特にそのスポーツが好きでたまらないという身近な人と一緒に行くのが特に効果的だと思っています。
・体験する
・好きな人に教えてもらう
・事前に基本だけは抑えておく
私はモータースポーツに関わる身でありながら全く「新しい分野」である「ドリフト競技」について知識を得る必要があり、そもそも「ドリフトってなに?」というところからスタートしたのです。。。
【参考:これが「ドリフト」(外資系2.0 You Tube チャンネル】
事前に基本だけ抑えてみましょう
これは今や誰でもできますよね。それどころか、知りたいことがあればもう無意識のうちにスマホに検索キーワードを打ち込んでいますよね(笑)これも事前準備としては大事です。
試しに「ドリフト」を検索してみると、上位にYouTubeの動画やWikipediaの解説が上がってきます。ハイ想定通り…「ドリフト」について知識ゼロだった私でも、クルマの走るイメージや、そもそもドリフトとは?について理解することができました(多分…汗)
ですがここからです。インターネット上の知識で「知ったかぶり」してその場を凌げればいいレベルの知識であればここまでで十分なのですが、仕事であれば関係者と話が出来るレベルにまで知識レベルを引き上げなければいけません。
ポイント1:目指す知識レベルを明確に
エンタメであるスポーツにおいてはやはり「好きな人=達人から話を聞く」「自分で実際に体験してみる」ということが必要になります。すなわち、このネット検索は、あくまで事前の基礎知識取得のためであり、せめて「達人」に効果的な質問ができるレベルになる程度のものなのです。
何時間でも話続けることが出来る人
実はアナタの身近にも居るのですその世界のオタク的な人が…。ただし往々にして隠れています(笑)
そもそもその分野についてアナタは今まで興味が無かったわけですから、身近な人がSNSで投稿していてもアナタのアンテナには引っかかっていないでしょう。
私がまさにそうでした。
誰かが「ドリフト競技」についてSNSで投稿していたのをなんとなくは記憶していたものの、いったい誰だったのか思い出せません。
幸いにも身近な人数名と話すうちにその人が判明しました。あまり親しい人では無かったのですが、思い切って直接コンタクトとってみることにしました。
確かにその方(Yさん)は本当にクルマやモータースポーツが大好きな人のようでしたが、聞きかたがポイントになってきますよね。その人が気持ちよく楽しく話してくださるように声をかける、そうしなければいけません。
メッセンジャーでの連絡でしたが、どうやらうまく話題を触れたようで、楽しそうに嬉しそうに長文返信してくださいました(笑)
※このあたりの「人に喋ってもらうコミュニケーション」も大事なビジネスキルになり得ますよね(笑)また是非別途お話したいと思います。
ポイント2:コミュニケーション力が問われる
どうやらこのYさんはドリフトについては何時間でも話していられる人のようでした(笑)つまりアタリです(笑)!こういう人を味方につけると、その分野の知識が短時間で大量に得られる可能性があります。
もちろんお相手の方には失礼の無い態度を取らなければいけません。まさにコミュニケーション力が問われる場面です。これが相手の方の専門性やビジネスに関わる分野ですと一方的に聞くだけではいけません。いわゆる「クレクレくん」になってしまい相手にもメリットを与えられなければ、Win&Winではない一方的な関係になっていまいますね。
ただ今回は趣味・エンタメ分野のお話、なんてことはありません、その人と一緒に楽しめばよいのです!特にマイナー分野であれば、その人にとっては話すことが楽しく聞いてもらうことだけで喜ばれる可能性もあります。また、そのようにコミュニケーションをとっていけば良いのです。簡単なことです(難しいですか?笑)
いずれにせよ、相手の方を尊重し失礼の無い態度を心がけることは本当に重要です。
好きな人に連れて行ってもらう
ちかくドリフトの世界大会が開催されることを知っていた私はその方に間髪入れず聞いてみました「Yさんも行かれる予定ですか?」
そしてこちらのイベント「Tokyo Drift 2018」に参加することになりました。
ドリフト競技はそれ自体が日本生まれ、日本で協議化されたのが2000年あたりだそうで、それを今やF1グランプリの運営母体であるFIAが公認の国際レースを行っているのです。つまり日本が生んで世界に認めさせ、今や更にグローバルに広がりつつある競技なんですね~
そうか・・・だから「ワイルドスピード・シリーズ」でも「Tokyo Drift」という日本を舞台にした作品があったんですね~そこがつながりました(笑)
そんな背景を理解してくるともう楽しくて仕方ありません。
この「Tokyo Drift 2018」は日本の国内シリーズであり世界初かつ最大のドリフト大会「D1グランプリ」の最終戦と、FIA公認の世界シリーズの最終戦を2日間連続で開催するというものでした!そして会場に入ること自体は無料なのです。スタンドの席のみが有料というこのイベントはモータースポーツ好きにはたまらないないようとなっているものでした。
そうです、あとは楽しむだけですね。この競技自体を勉強するため、情報収集のため参加したことがきっかけですが、エンターテイメントですので!楽しみましょう!
すると知識のインプットのレベルが変わってきます!
ポイント3:とにかく楽しむことを心がける
私にはこの競技の大ファンであるYさんがいますし、そのYさんにシロウトながらの質問ができるだけの最低限の事前勉強はしてきています(笑)あとはそのYさんと一緒にいかに楽しめるかだけです!途中からYさんは何も聞かなくてもテレビの実況・解説さながらにどんどん情報の洪水を浴びせてくださいました。
生で観戦し、体感をしながら、Yさんによってどんどん知識が入ってくる私・・・1日が終わるころにはすっかりこの競技に詳しくなっていたのは言うまでもありません。
短時間勉強法のポイント
- 必要な知識レベルを明確にして事前情報収集
- コミュニケーション力を活かして達人にアプローチ
- 楽しむことを心がけて体験
【外資系2.0 チャンネル:海外に行くために学ぶべきこと】