エレクトロニック・スポーツ=E-Sports(イー・スポーツ)という言葉が聞かれるようになって久しいですよね。
海外で史上初の年収1億円プレーヤーが出たというニュースですらしばらく前の話だと記憶しております。2022年のアジアスポーツ大会の正式競技にも認定されており、海外では日本に先駆けて認知・普及してきた印象があります。
(海外ではかなりの規模の大会も:Yahooニュースより)
「喫茶店からカフェ」「ホットケーキからパンケーク」・・・呼称が変わると同時にそのもののイメージも大きく変わります。
「テレビゲーム」はもはや「Eスポーツ」であり、競技として確立されているのです。
イベントとしても、観客が集まり、実況が加わり、エンターテイメントの要素が増えて、スポンサーが集まる。最近のこの循環の進化の流れはすごいものがありました。
未だに「テレビゲーム」が苦手な私ですら、着目せずにはいられない影響力と経済規模となっているのです。
そして現在新型コロナウイルスの影響が拡大していることをきっかけにEスポーツが本格普及しようとしています。
新型コロナウイルスの影響で更に加速!?
今回の件で東京オリンピックの延期をはじめスポーツ界も大きな影響を受けています。
プロスポーツにおいては目も当てられません・・・。
私自身はF1グランプリの開幕戦から第6戦まで全てのレースに参加するためチケット・フライト・ホテルを手配済みでした。(オーストラリア、バーレーン、中国、ベトナム、オランダ、スペイン・・・それ以外のグランプリチケットも未だ持っています)
ところが、それが全て中止・延期となってしまったのです!!(号泣)
野球、サッカー、テニスなど他の人気プロスポーツの主要大会が世界的に軒並み延期されているのと同様です。モータースポーツ・ファンにとっては寂しい出来事でした・・・。
そこでF1主催団体が起こした企画が面白い!プロのレーシングドライバー達に、F1ゲームを使ってバーチャルレースをさせて、実況も含めてYouTubeでライブ放送するというものでした。
(F1公式サイトより:現役F1ドライバー達が出場)
世界的なStay Homeの流れに合わせて、各ドライバー達は自宅に用意したコクピット型のコントローラーに乗り込み真剣にゲームで競う姿が楽しかったです!
(自宅のゲームコクピットで真剣にゲームに取組むプロのレーシングドライバー)
興味をひいたのは、そのゲームの精度の高さ!実況・放送されている画面上のサーキットとレーシングカーはまるで本物のよう!
これがゲームだとはパッとみたくらいではわかりづらいほど実際にそこで実写レースが行われている錯覚すら覚えました!
(PlayStation F1 2019より)
実はF1やレースの世界では「シミュレーター」という仮想のクルマを運転することでレーシングカーを開発しているのです。
つまりバーチャルのクルマをテスト走行させることで、リアルのクルマを作ることができる。そこまでにバーチャルカーの精度は上がっていました。
(確か航空機の操縦練習もそうでしたよね・・・)
プロドライバー達もレーシングカー開発においてシミュレーターの操作には慣れているせいか、ゲームになっても本物さながらのレースになるのです。これはリアルのカーレースに馴染んでいるファンですらも興奮させているようです。
そしてこのバーチャルグランプリは、リアルのレースとはまた別のファン層の拡大、ひいてはスポンサー獲得に成功しているようです。
「Eスポーツ本格普及元年」となるか!?
この流れはF1のみに留まらず、バイクレースの最高峰「Moto GP」や、「Super GT」等の国内レースにも波及して盛り上がっています。
更にはプロバスケットボールMBAの八村塁選手がバスケットボール・ゲームに興じる姿がやはりYouTubeで中継されるなど、元々マシンを使う競技のカーレースだけでなくよりフィジカルに肉体を用いて行うスポーツにもその片鱗が見られるようになってきているのがこの流れです。
外出できずStay Homeしなければいけない、そしてスポーツイベントが軒並みキャンセルされているなか広がっているこの流れですが、「アフターコロナ」の世界にもしっかり定着するのがこの「Eスポーツ」ではないでしょうか。