緊急事態宣言による在宅勤務期間(ステイホーム)の間、日本でも報道などで時々目にするようになった言葉に「ワーケーション」と「ステイケーション」があります。
そんなに新しいキーワードではなかったのですが、リモートワーク(テレワーク)を機会に再度注目が集まっている印象です。
日本でもいよいよ緊急事態宣言解除から、県をまたいだ移動が解禁され近場観光が徐々に回復してこようというタイミングですので更に話題になりそうです。
日本での報道でもそうですが、海外の英語での報道はもっと多い気がします。
あくまで私の印象なのですが、英語の報道で「ステイケーション Staycation」日本語では「ワーケーション Workaction」のほうがより目にする気がします。
恐らく日本での浸透度もステイケーションよりもワーケーションだと思いますし、今回の在宅勤務で注目を集める理由もわかる気がします。
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ワーケーションとは?
改めましてワーケーションについてなのですが、JTB総合研究所による定義はこちらです。
「ワーケーション(Workation)」という言葉をご存じですか?「Work(仕事)」と「Vacation(休暇)」を組み合わせた造語で、「リゾート地や地方等の普段の職場とは異なる場所で働きながら休暇取得等を行う仕組み」です。「個人が主体的に選択する、日常的な仕事(ワーク)に、非日常的な休暇(バケーション)の感覚を埋め込んだ柔軟な働き方」であり、「新たな働き方」(ワークスタイル)として注目されています。
拡大するワーケーションの可能性と課題・コラム – JTB総合研究所
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やはり海外で始まった概念のようです。同サイトは2019年のものですが、実際は2010年あたりから耳にしていたと記憶しており、やはり海外のエグゼクティブ層が好んで使っていた言葉だったと思います。
海外発のコンセプトですが、日本でも旅行業界が注目し、地方のホテルや旅館が「ワーケーション・プラン」と名付けたプロモーションを積極的に行っていました。
また、日本での外資系企業が社内にワーケーション用のリゾートオフィスを開設した例もあります。セールスフォースドットコム社の和歌山県・白浜のオフィスです。
いわゆる保養所などの福利厚生施設ではありません。「東京の日本本社オフィスと100%同じ仕事ができる場所」をコンセプトにしているのです。その効果や成果は様々に語られますが、同社の同様の取組みはもちろん日本が初めてではなく、海外においてはなおさら積極的です。
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コロナ渦の在宅リモート勤務で再度注目を浴びたものの・・・
ということで世界中のエグゼクティブやオフィスワーカーたちが注目し、旅をしながら仕事をこなすライフスタイルを模索していたことで注目されていたこのワーケーションですが、コロナウイルス感染拡大当初は、地方のホテルや旅館、旅行会社の一部がプロモーションを強化していました。
人の集まる都心部から離れ、地方でゆっくり仕事をしましょう!
というコンセプトだったはずですが、それも緊急事態宣言発令となると、国をまたいでの移動はおろか県境を超える移動さえも難しくなってきました…。
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そこで「ステイケーション」が再度注目されることになったのです。
(明日は「ステイケーション」についてもう少しお話します)
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