今週末三重県鈴鹿サーキットではF1日本グランプリが開催されます。
モータースポーツ最高峰のF1グランプリをフォローしている人はそんなに多くは無いですよね。今やちょっとマニアックな印象すらありませんか?アナタの周囲にファンは少ないかもしれません。
「過去に鈴鹿に行ったのは一度だけで遥か昔のこと」
「シューマッハの頃まではフォローしてたけど・・・」
「セナと中嶋の時代で止まってるよ」
というような声も周囲で実際に聞こえてきました(笑)
ところがです!これは世界的なトレンドではないのです。
世界的にはむしろ盛り上がりをみせつつあるのがこのF1!
例えば年間のグランプリの数は年々増え続け、セナの時代には年間15戦程度でしたが、今や20戦を超えています。世界中から観客を呼べるビッグイベントとして開催国に手を挙げる国が次々に出ているのです。
サーキットの建設やイベントの開催という巨額の費用を投資して充分なリターンが得られると考えられています。
先日10周年を迎えた「シンガポール・グランプリ」が最近の新しい開催地の良い例です。
実はこの波はこの日本にも広がりつつあり、グランプリ本線の日曜日を控えた木曜日時点では、正式発表前ながら過去数年を上回る動員数だと言われています。台風が近づいており決して天候に恵まれてない中での記録です。この数年過去最低動員数をこのところ更新していたなか、その傾向に遂に歯止めがかかるのではないかと言われています。
この動きは世界のトレンドと、F1の運営団体の革新をみていると充分納得できるところがあります。
革新が原動力となってきたこの世界で、伝統を守りつづけてきた鈴鹿の「革新」をこの週末確認してきたいと思います。
世界的なスポーツの中である意味ドメスティックで日本らしさを強く残してきた鈴鹿。
それにより定量的な成功が遠のいてきた一方で、定性的な評価は根強かった面もありました。それらは日本や日本人が「言い訳」としてつかいがちな点なのではないでしょうか。
グローバル社会の中で日本人がどうあるべきかを得られる重要なヒントになるはずだと思っています。今週末のF1日本グランプリを通じて是非そのヒントをお届けしたいと思います。