世界遺産の数で世界トップクラスのスペイン!
広い国にこれだけの世界遺産が点在して地方により様々な魅力が詰まった国です。
様々なこの国の素晴らしい風景を短い期間で少しづつ見て回る、そんな旅ができたらと思いました。そう、スペイン料理のピンチョスをつまむような…。
2018年クリスマスシーズン1週間でスペイン7都市を巡り、美味しく楽しくつまみ食いしてきました。今回はスペイン国内周遊にもかかわらず東京~大阪往復程度の料金という大変おトクな旅でした。現地の様子をレポートします!
ピンチョス旅とは
スペインの美味しいとこどり!1週間でスペイン6都市を巡る旅をしてきました。
このスペイン「ピンチョス旅」とは自分で以下のようなルールを決めてみました(笑)
- 滞在中毎日違う都市を訪れる
- 毎日必ず世界遺産を見学する
- 毎日必ずその地方の料理を味わう
ということを1週間し続けるというものです。
つまり毎日飛行機に乗るということですね(笑)
より具体的には、連日地方都市に宿泊するのですが、毎日一度マドリード空港に立ち寄りそこから次の目的に飛び観光します。
つまり地方都市を巡りながら毎日マドリード空港に立ち寄るという…。
だいたい朝食かランチはマドリード空港イベリア航空ラウンジでした。そこが旅の拠点ということです。
ピンチョス旅の背景
実はスペイン自体は私にとって身近な国でかつて滞在していたこともあり、また、2018年は何度か訪れています。それにしてもこの毎日マドリード空港から地方都市に旅立つ一風変わった旅程です(友人にcrazyと言われました)
この旅程のきっかけとなったとは、この国のフラッグシップキャリア(航空会社)イベリア航空の夏のプロモーションでした!
世界中の旅好き、飛行機好き、そしてマイル好き(笑)の間で大きな話題になった大判振る舞いのプロモーションだったのです!
マイレージシステムについては改めての説明はしませんが、うまく使うと大変お得に旅することが出来ます。
イベリア航空2018年夏のプロモーションとは、期間中フライトの予約をするとそれだけで1本につき9,000マイルが付与されるというものでした。そしてひとり10本まで予約可能ということで、最大9万マイルを獲得できたのです。スペインの国内線は時期とフライトを選べば数千円からあります。10本予約して数万円で9万マイルを獲得できる。マイルシステムに詳しい人であればこれがどれだけ大盤振舞いかお判りになると思います。9万マイルあれば日本とスペインの往復航空券を予約してお釣りがきます(確かうまくやればビジネスクラスもいけたのでは?)
つまり数万円という東京~大阪の往復新幹線並みのコストで、スペイン往復+スペイン国内線10本のフライトを予約できていたわけです。
ちなみにホテルも過去の宿泊などで貯めたポイントでほぼ無料に近いコストとなりました。普段から仕事等で旅している私ですが、1年の締めくくりとなるクリスマスの旅はこのように基本コストをほとんどかけずに行ってきました。
拙書「外資系エグゼクティブ最強の仕事術」でも触れていますが、旅の技術は今やグローバルビジネスパーソンにとって必須科目と言えます。エグゼクティブの中には出張の予約ですら秘書任せにせずに自分で手配する人もいるくらいですが、彼らは旅の技術を身に着けているのです。
今回の旅も「東京~大阪往復程度のコスト」でスペイン中を飛び回れる旅を実現させることができました。旅行会社のツアー商品では日程的にも費用面でもとうてい実現できないような旅を、自ら全てアレンジすることで作り上げることができたのです。
そしてやはり著書や当ブログでも度々お伝えしていますが、いつでも旅の予定を組める準備と情報が自動的に入ってくる仕組み作りが大事です。今回のイベリア航空のプロモーションは英語圏やスペイン語圏の旅好きの情報交換の場では大きな話題になっていましたが、日本ではごく一部の人しか気づいていないようでした。外国語で情報収集をしていた一部の人だけがお得情報をゲットできたのです。
ただし…美味しい話は一筋縄ではいかない
ということで信じられないほどのお得な旅が実現できたのですが…そう甘くはありませんでした。このプロモーションは気前が良すぎる内容に多くの人が殺到したようで、航空会社側がすぐに締め付けを始めました。私もこのプロモーションを最大限活用しようと少し細工を試みたのですが、それが災いして一旦マイルが付与されるはずのアカウントが凍結されるという事態になってしまいました。すぐに9万マイルは付与されず、航空会社側としばらくやりとりが続きました。
更に航空会社のエラーで一部の予約で予約名が間違っているという現象が発生したのです。海外の航空券は予約名とパスポート等の本人確認書の名前が違っていると飛行機に乗れないことすらあります。正しい予約名に修正する必要がありました。
これらの対応のため何度も英語でメールのやり取りが発生しました。
英語で情報収集した美味しい話は、最後までしっかり英語で対応・処理をしないといけないということですね。反対にそれを乗り越えることができれば、情報獲得の幅が広がるというこになります。
以前2002年日本でワールドカップが開催された際、日本で行われている大会であり日本語ではチケットが完売となっていても、英語の予約サイトでは充分に購入出来たということもありました。私もそれ以来日本語だけではなく英語や外国語での情報収取を心がけるようになったのです。
航空会社との交渉
今回イベリア航空とのやり取りは当初の想定以上でした。正しく規定通り予約したはずなのに、約束の9万マイルがなかなか付与されない状況が続いていました。何度も英語やスペイン語で電話し、メールでのやり取りは何十通にも繰り返されました。正直こちらのメールの文面をしっかり読んでいるとは思い難い雑な返信によるNoが繰り返されており、フラストレーションがたまりました。
ここでは、自分の主張を正しく伝えることと、相手に理解させるためのコミュニケーション力、そしてこちらの要望通りに相手を動かすネゴシエーション力が要求されます。
今回のイベリア航空との一連の(1か月にも渡る)やりとりは、良い経験と勉強になりました。
普段のビジネスであれば、相手の要望とこちらの要望をどこで合わせるかというところに集中すればよいのですが、今回の相手はそもそも対応する気が無い(笑)
交渉内容の詳細については別途お伝えしますが、旅(予約段階から)で使える交渉術についてはこちらをご参考に
ということで予約の段階からいろいろと問題があったこのスペイン・ピンチョス旅ですが、無事全ての予約が整い、いよいよ出発となりました。
毎日マドリード空港を拠点にスペイン各地を飛び回り、地方の世界遺産と美味しい地方料理を味わう旅の始まりです。
どんな美味しい旅のピンチョスを頂けたのでしょうか?
(明日に続く)