世界遺産の数で世界トップクラスのスペイン!
2018年のクリスマスシーズンに、1週間でスペイン7都市を巡る旅をしてきました。飛行機に乗れば乗るほどお得になり、新幹線並みの値段でスペイン往復+国内便10本という、毎日マドリード空港と地方都市の往復というちょっと普通じゃないこの旅程。
スペイン料理のピンチョスをつまみ食いするような美味しい旅のレポートです。
コスタ・デル・ソルをドライブ!
さあスペイン旅も折り返しです!
巡礼の終着地点サンティアゴ・デ・コンポステーラを後にし、イベリア半島の北部から南海岸「コスタ・デル・ソル」が今日の旅の舞台です。このコスタデルソルとは「太陽の海岸」という名前だけあってスペインを象徴する顔のひとつ!温暖な気候、太陽に照らされたビーチ、白い壁の港町…など、まさにスペインをイメージさせてくれる景色がそこにあるのです。
今回はまずマラガ空港に到着し、そこでレンタカーを借り海岸線を快走する予定。
滞在中は、訪問先第4都市め「アルヘシラス」と第5都市め「マラガ」を訪問します。
当日は少し曇っていたものの年末のキリっとした空気の中で、やっぱりそこまで寒くなく、南風に吹かれながらのドライブです~!
ヨーロッパでのドライブは久々でしたし、コスタデルソルのドライブは戸惑いも…。
まず、高速道路を走行していると、法定速度表示かコロコロ変わる(そのような印象を受けました)それもあってか200キロくらいでガンガン飛ばしているクルマもあれば、マイペースでのんびり走っているクルマもあり、なかなか難しいです。
最初の1時間ほどはなかなかコスタデルソルの雰囲気をゆっくり眺める余裕もありませんでしたが、次第に慣れてくると、白い家々の村に青い海というスペインらしい風景を楽しみながらドライブできましたよ。この景色は本当に気持ちよかったです!
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モロッコへの玄関 アラブな港町アルヘシラスを歩く
マラガ空港から2時間近くドライブしてくると次第にスペイン語で「フェリーチケット」等の看板が目に入ってくるようになります。
すなわちフェリー港が近いということですね。
このフェリーとは、スペインの南海岸から地中海の対岸アフリカ大陸まで行けるフェリーなのです。
そしてスペインから向かう船の先にある国は「モロッコ」!
そうなのです、スペインとモロッコはフェリーで海路でつながっているのです。
私はかなり昔になりますがこのアルヘシラスの港から船でモロッコ入りしたことがあります。90年代のことですが(笑)
スペインの南部・アンダルシアの文化と言えば歴史的背景からイスラムの文化が根強く残っています。それもそのはず地中海を挟んだ対岸はイスラム文化の国、かつてこの地域はイスラム帝国の占領下にありましたし、今でもこんな近くにあればその影響が色濃いのは当然です。
2018年はモロッコに2度ほどお伺いする機会がありましたが、穏やかなイスラム文化溢れる雰囲気に当たらめて魅了されてしまいました。
今回もこの街の対岸にモロッコがあると思うとフェリーに乗って訪れたくなります。
ただし今回は時間がありません。今日中にアルヘシラスから1時間ほどマラガ方面に戻ったあたりにあるホテルに戻らなくてはならないのです。
しかたなしに(笑?)フェリーに乗らずアルヘシラスの街に留まり散歩することになったのですが…。数十年ぶりに訪れたこのアルヘシラスの街、改めて素晴らしい魅力に溢れた街でした!
スペインの中のイスラム圏:第4都市めアルヘシラスの街を散歩
高速道路を降りアルヘシラスの街に入ってしばらく街を眺めながらドライブしまず目指したのはやっぱりフェリーターミナル(笑)
今回はフェリーに乗らないと心に決めたばかりだというのに、やっぱり足が向くのでしょうか。フェリーターミナルの駐車場に車を停め、散策開始です。この街でも今回の旅のルールに従い、地元の名物料理を堪能しなければなりません(笑)
フェリーターミナルから街歩きスタート
フェリーが到着したばかりでもなさそうでしたが、スーツケースを引っ張って歩きホテルを探す旅行者のグループを何組かみかけました。今まで他のスペインの街ではあまり見かけなかったアラブやアフリカを思わせる人々もたくさん見かけます。過去の記憶にもあるのですがフェリーターミナル周辺はいまいちガラが良くないカンジでした。モロッコはじめイスラムの雰囲気にある程度慣れてる私ならまだしも、同行者さんたちは結構ビクビクされてました(笑)
フラメンコギターのレジェンド!パコ・デ・ルシアの像!
フェリー乗り場のすぐ外側に公園にはギターを抱えたミュージシャンの銅像が立っていました。近寄ってみてみると…あっ!!これは!!
なんと、そのミュージシャンはスペインを代表するギタリスト
アンダルシアといえばフラメンコですが…そのフラメンコギターの伝説のミュージシャンです。既に他界されていますが、その雄姿はYou Tube 等で観ることがもちろんできます。
しかしこのパコの像、以前アルヘシラスの街を訪れた際にはこの銅像の記憶がありません…。これだけ目立つ像でしかもパコだなんて、もし見ていたら覚えていないわけがありません!つまりこの10年以内の割と最近に設置されたものではないかと推察します。
イスラムの雰囲気溢れる町並み
そしてそれらの旅行者の人たちを含めてイスラムの民族衣装の人たちをたくさんみかけます。実際歩いている人の半分程度はイスラムの人だった印象です。そして店舗の看板もアラビア文字も目立ってきました。そう本当にモロッコの町並みを思わせるイスラム圏の街を歩いているのと錯覚してしまうようでした。時間帯的に閉まっていましたが中央市場、モスクなど散歩が楽しいです。
やっぱりイスラムグルメ!
しばらく散歩して、いよいよこの街でのミッションである「地元グルメ」を達成しないといけません。というよりお腹減って来ました(笑)
アルヘシラスでは迷わずイスラム系の料理でしょう!ということで…、地元のアラブ系の食堂に入ります。家族経営のようで明らかにアラブ系ファミリーがお店をまわしていました。正にモロッコの街にあるようなお店で、先日モロッコを訪れた時の記憶が蘇ってきます。そうです、フランス語圏なので地元食堂だと言葉が通じずに苦労しました(汗)しかしここはスペイン!フツーにスペイン語が通じてホッとしました(笑)
そしてなんと!このお店がアタリだったのです。牛肉のタジンが絶品!実際モロッコやチュニジアでいただいたタジンの味を上回っているのではと思いましたよ。さすがこのあたりもグルメ大国スペインですね~。スペインに来たら典型的なスペイン料理だけではなくアラブ系料理もおススメです!
コスタデルソルのリゾートホテル
アンダルシアらしいイスラムの雰囲気を堪能した後は車でホテルまで戻ります。
コスタデルソルと言えばスペインでもいやヨーロッパでも屈指のリゾートエリアです。今日は地中海を臨むリゾートホテルを予約しており期待しつつクルマを走らせました。
やっぱり待っていたトラブル!
さて「旅はトラブルを買いに行くようなもの」といつも申し上げています。このトラブルこそが旅の魅力であり、旅のトラブルによってより多くを理解することができるのです。
とはいえ、実際はそんなに歓迎されるべきことでもなく(笑)今回は旅の出発前と到着直後に航空会社としっかりモメたものの、その後はこの数日間大きなトラブルもなく過ごすことが出来ていました…。
しかし!やっぱり何も無しには終わりません!このコスタデルソルでは実は大ピンチとなる事件が2件も待っていたのです~。
さあ一体どんな大ピンチだったのでしょうか!そしてどのように切り抜けたのでしょうか?
(次回に続く)
【思い立ったら旅に出よう!アイスランドだってすぐに行ける!】