モルディブにおよそ10時間という半日滞在してきました。モルティブといえばハネムーンで一生に一度水上コテージなどのリゾートステイというイメージですが、実はその気になれば半日でも気軽にステイできる場所なのです。短時間の滞在とはいえ充分に充実した旅となりました。その様子をレポートします。
フールマレー島に移動!
首都マレ本島での散策をひとおおり終えたら次は空港周辺の主要3島の残りのひとつ、北側のフールマレー島を目指します。
もともと予定になかったのですが、空港到着時にラウンジのお兄さんが「是非訪れてみるべきだ」という推奨を受けていくことにしました。そこに行けばよりリアルな地元住民たちの生活が垣間見られるというのです。マレ本島とどのような違いがあるのでしょうか?楽しみです。
フェリーで一気にフールマレー島へ
マレ本島からフールマレーへの行き方は、空港で聞いてみたところ、海路(フェリー)と陸路(バス・タクシー)があるようでした。行きは海路、帰りは陸路というのがなんとなく思いついたアイデアで実行してみました。
フェリー乗り場からフールマレー島行のフェリーを探すのは何の問題もありませんでした。空港の島からマレ本島に来た時のようなむき出しの船ではなくて、エアコンがしっかりきいたドア付きの船でした。
途中空港のある中央島を横目に海を渡り、20分もすればフールマレー島に辿り着きます!そしてそこには驚きの光景が!
特に何もない島!
そうなんです!特にこれといって何もありません!フェリー乗り場に到着したもののその前には公園が広がっており、ちょっとしたジューススタンドのような店がある程度でした。
是非フールマレー島の中心部に行ってみたいと思いましたが、地図でみたらバスやタクシーに乗るほどの距離でもなさそうですので、歩いてみました…。20分もあるけば広大な公園の先にある中心部に辿り着きます。けっして長距離ではないのですが…暑さがこたえます。そしてフールマレーの中心部には更に驚きの光景が!
いよいよ何もない!
そうなのです中心部にちょっとしたショッピングセンターやレストランが数件立ち並ぶエリアはあるものの、その数や規模はマレ本島とは比べ物になりません。カフェで軽くお茶して過ごしました。
そしてどうやら本当に何もなさそうなので(笑)空港に戻ることにしました。
カフェの店員に聞いたところ、バスが便利というので近くのバス停に向かいます。ところが…なかなか来ないバス(笑)地元の人たちと一緒に待つこと20分くらいだったでしょうが、ようやく来たバスのドライバーさんに「空港行かどうか」尋ねたところ…「空港に直接行くバスは数が少ない。このバスもマレのバスターミナルに行く。一旦そこから空港行のバスに乗り換えてはどうか?」と教えてもらいました。まさかこんな狭い国で乗換する羽目になるとは…(笑)
しかし本当のトラブルはその直後でした!
バスに乗るには「バスカード」が必要!
モルディブのバスはバスターミナルで切符を買って乗る場合以外…つまり途中のバス停から乗る時には現金は使えません。プリペイド式のバスカードが必要なのです。しかもそれはバスの車内では買えません!えええ~どうしたらいいの!?
バスのドライバーさんに「外国人旅行者だから持ってない。現金で払えないか?」と尋ねたところ答えはNOでした…ただし「他の乗客の誰かが助けてくれるんじゃない?」ということで、乗り口すぐの席に座っていた50歳位の女性に声かけてみました。
事情を説明したところ、ほぼ無表情でバスカードを差し出してくれ、使っていいよとのことでした。借りたバスカードをタッチし無事バスは走り出しました。そして驚いたのはその人の次の行動です!
バスおごってもらうなんて!
バスカードを貸してくれたその女性に、バス運賃を現金で支払おうとしたところ、いらないというのです。無表情のままでそのやり取りは行われました。確かに金額にすると50円位でしょうか、金額はともかくです。現地の住民の人たちの生活物価も分かりません。いずれにせよその女性は、こんな形で旅行者である私を助けてくれたのです。笑顔などのお愛想は無かったものの、その親切は気持ちは充分に伝わって来ました。じ~んと嬉しかったです。何度も御礼を伝えたのは言うまでもありません。
バスはマレに
そのままバスに運ばれて一旦マレのバスターミナルに到着、そのまま空港行のバスを待ち空港に向かいます。バスターミナルのカフェではミルクシェイクをいただきながらバスを待ち、空港に到着したのは夕方6時…夕暮れ時でした。朝の9時に空港到着してから9時間後のことでした。
こうしてモルディブのマレを中心とした都市部滞在を終えました。フェリーとバスを乗り継ぎ、自分の足で散歩し、地元の人が行くようなカフェで食事をして…これだけでもモルディブに多い旅行者たちとは大きく違った行動を取った気がします。
先にお伝えした、モルディブという国が抱える国家問題。
そしてその問題解決にやはりあの国が大きくかかわっているのを知るのです!
(次回は「あの国」の影響が遂に登場)