さて今年は本当にモータースポーツ関連の仕事…もやってる関係で海外のF1グランプリによく顔を出しています。開幕戦のオーストラリアGPに続いて、4月には第3戦中国GPにも行ってきました~今年は前21戦のうち半分くらいは観戦してやろうかと思ってます!
これだけ聞くと本当にモータースポーツ好きの道楽かもしくは仕事熱心な人…(?)という印象かもしれません。
確かに一部は仕事ではあるのですが、何度か当ブログでもお伝えしていますように、私は今年は海外ビジネスパーソンと交流していくのに「モータースポーツ」というのをひとつのキーワードにしています。直接仕事と関係するところもそうでないところでも、モータースポーツを通じてグローバルビジネスをうまく回すということです。
これはほぼ全ての日本人ビジネスパーソンにも参考にして頂けると思い、お伝えしているわけですが…例えば、私がアナタに海外で「F1グランプリ」観戦をお薦めする理由としては…
- 海外のビッグイベント参加から得られるものがある
- F1という日本以上に海外で富裕層を中心に盛り上がっているスポーツを体感
- 何よりお祭りという楽しい体験を海外でして欲しい
まぁ、カタく考えなくてもお祭りというのは本当に楽しいですよね~
http://bermuda.a139.jp/entry/2019/04/09/230000
中国で異常な盛り上がりを見せるモータースポーツ=F1!
しかし中国でのF1グランプリの盛り上がり方は凄いです。
1カ月も前から街の至るところにディスプレイが見られるようになっていました。
更にレースの週末には、上海のおしゃれスポット「新天地」では路上をF1マシンが滑走するというイベントがありました。恐らく今後中国初のF1ドライバーになると言われている周冠宇選手(現在F2参戦中)が、上海の街の人たちの前でF1走行をお披露目するというものでした。当日はものすごい人だかりだったようです。
そしてF1レース会場となる上海国際サーキットにも5万人を超える観客が押し寄せていました。そして国際的なイベントだけあって世界中から人が集まり、サーキットに向かう地下鉄の中には各国の旗やユニフォームなど、まるでサッカーのワールドカップさながらといった状態です。
兼ねてより当ブログ等では中国という今世界を動かす核となっている国の情勢を定点観測することをお薦めしていますが、今中国で盛り上がっているもののひとつが間違いなくF1なのです。
なぜ中国でF1が盛り上がっているのか?
日本ではなく世界全体を見ている中国
日本では80年代の大ブームの後しばらく冷めた状態が続いているF1ですので対照的ですよね。
以前の記事でも触れましたが、F1自体は海外では人気が拡大を続けています。つまり日本と対照的にF1が人気なのは、中国に限らず世界のブームに日本が乗れていないとも言えます。また、中国は世界の流れにより近いといえるのではないでしょうか。
クルマ好きの富裕層の拡大
同じく先日の記事でモータースポーツが富裕層の間で拡大しているということもお伝えしました。
当然今中国は富裕層が拡大しており、より多くの人が車に関心を持ったがため今や世界最大の自動車市場です。そのクルマへの関心がモータースポーツ人気にもつながっています。世界の富裕層の趣向がそのまま中国の富裕層の趣向となっているのです。
政府・自治体の戦略
F1という世界のビッグイベントは現在世界各地の主要国の間で誘致合戦となっています。
今や10回以上の開催となり、すっかり定着しているF1中国グランプリですが、その会場である上海国際サーキットは上海の郊外にあり街の中心部からは地下鉄でダイレクトにアクセスできる好立地です。
世界の多くの有名サーキットは地方都市にあり、どうしてもアクセスが問題となります。日本のF1会場である鈴鹿サーキットも名門でありますが、三重県鈴鹿市は名古屋駅からも2時間程度時間がかかります。この立地条件だけみても日本と対照的ですが、それもそのはず中国では中国政府や上海市政府がしっかり力を入れた「国策イベント」だからです。
中国で盛り上がっているイベントを目撃せよ
どうしてもF1という日本では今やややマニアック(になってしまっている?)なイベントを例にとってますと、わかりにくいかもしれませんね。でもそれくらい日本人が気づいていないうちに、中国には世界中から人が集まり、中国人達が熱狂的に盛り上がっているお祭りがあるのです。知らないのは日本人だけ…となっている印象さえあります。
せっかくの楽しいお祭りアナタも体験してみませんか?
日本から3時間程度で、LCCを使えば新幹線代とも変わらないコストで行けるかもしれません。空港から地下鉄を乗り継げばそこは「上海サーキット」です。2020年も恐らく4月あたりに予定されると思いますこの「F1上海グランプリ」是非一度訪れてみてください。
(↓気軽に行ける海外旅行の極意は拙著にて)
そして中国で今起こっていることを通じて世界の価値観を感じてみられることをお薦めします。