少し前にいわゆる外資系グローバル企業と典型的な日本の大企業の、それぞれのエグゼクティブ達の間にみられるギャップとして「出張=ビジネストップ」の捉え方の違いについてお伝えしました。
それぞれが確かに世界を飛び回っているはずなのに、いずれにせよ出張は大事なはずなのに、その捉え方は大きく異なるようでした。
そして2020年、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、誰もが移動に規制がかかり、いよいよ海外出張は行けなくなっています。いやそれどころか、外出規制がかかり多くの企業ではリモートワークを余儀なくされていますね。
このリモートワークの世界になって、失ったもの、得たものがそれぞれあり、いずれにせよ働き方が大きく変化しているのは言うまでもありません。
以前も触れましたが、リモートワークで直接的な面と向かってのコミュニケーションが無くなって困っているのは、外資系企業も日系企業も同じです。ですが、その質は大きく異なっているのではと思います。
以前もお伝えしましたが、まずグローバル企業はどんどん縦割りではなくなってきています。部門やチームの壁を出来るだけ取り払おうというこの姿勢は年々強まっていて、その流れは国境や地域差といった壁さえも壊しているのです。つまり同じ組織の中で、同じ部署の同僚が海外に居るということが当たり前になりつつあるのです。
お互いにチーム同士が別の場所に居て、直接顔を合わせるということはできなくても、電話やメール、そしてウェブ会議で日常的に連絡を取り合っているのです。そして時にはこれらの同様に会いに行くため、お互いの国を行き来する。顔を合わせて同じ場所で話をする機会をできるだけ持つようにすることが重要だと考えるのです。それはチーム全体を束ねるマネジメントであれば尚更大事です。
海外の同僚に会いに行くには用事があって、その用事を済ませるために「現地に行かなきゃいけない」というのが日本企業の基本的なメンタリティですので大きな違いですね。
特に外資系グローバル企業のエグゼクティブ達が海外出張してまで現地社員と顔を合わせてのコミュニケーションを重視していた理由には以下のことが挙げられそうです。
- グローバル世界の中でベストのバランスを見つける
- 真のダイバーシティを理解する部下の声を直接聞く
前回の「エグゼクティブ達の出張先での謎の行動」と併せて今後お届けしていきたいと思います。
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