前回の記事で「International Women’s Day 世界女性デー」についてご紹介しました
ダイバーシティの重要性が語られるようになってもうしばらくたちます。
そんな価値観が変化している社会の中でアナタは個人としてどう行動すべきなのでしょうか?
改めて…ダイバーシティの重要性
なぜダイバーシティが重要なのかについて本当の理由は、私の著書「外資系エグゼクティブ最強の仕事術100」でもご紹介しております。
そもそも「ダイバーシティ」という言葉自体が日本でもかなり定着してきたのではと感じていますが、それでもまだまだ地域差や企業・組織間の温度差は大きいような印象も受けますね。
社会や組織単位での認識や取組は置いておいて、アナタが個人として何をすべきなのかどう意識を持つべきなのかということが大事なのではと感じております。
この言葉聞いたことがおありでしょうか?
今や欧米ではダイバーシティ以上に重要なキーワードとして捉えられていて、むしろ「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)」とワンセットで語られることも多くなっています。
このインクルージョンとは、ダイバーシティを更に一歩進めた考え方なのです。インクルージョン=「包括・巻き込み」という意味です。
まずダイバーシティで周囲の人たちの多様性を認めましょうということだったのですが、多様性を認めるだけにとどまらず、しっかりそれらの多様な人を活動に加えて皆で様々な活動を推進していきましょうという考え方なのです。
正に多様性を一歩進めて実際の行動を促す考え方なのです。
ダイバーシティという考え方が定着しつつある今、次のインクルージョンについても考慮していくべき時に来ています。
世界の大手企業はD&Iを強力に推進している
多くの日本企業が未だにセクハラやパワハラといった「ハラスメント」対応がまだ道半ばと言われている中で、いわゆるグローバル企業と言われる世界の大手企業はダイバーシティはもはや常識であり、インクルージョンまで含めたD&Iを強烈に推進しています。
その推進自体は本当に強烈と言っていいほどです。
以下は本当に海外の大手企業が実施している施策です。
- 社長を含む全社員が朝出勤してきてPCにログインする度にダイバーシティについての簡単な質問(QUIZ)に答える。正確に答えないとPCにログインできないようになっている。
- オフィスの至るところにD&Iについてのロゴやメッセージが示されている。
- D&Iを推進するためのイベントが定期的に開催されており、全社員が参加を義務付けられている。
- 取組についての報告を社長を含めた要職が全社員宛に行い、その様子は動画に収められて世界中の全社員に発信される
これらの取組は複数の会社で実際に行われており、その会社の日本法人も当然活動への参加が日常業務の一部となっているようです。
ということは…おなじ日本でも典型的な日系企業と、グローバル企業(いわゆる外資系企業)では社員のマインドセットに大きな差がでてきているのではと考えます。
アナタは個人としてどう考えますか?
アナタの会社がもし典型的な日本の企業であった場合、もしこのD&Iの取組が会社で行われておらず、これらの認識が社内で強くないというのであれば…残念ながらグローバルスタンダードからの乖離は広がる一方だと考えます。社内を推進する立場にあればそこを推すというのもいいですが、なかなかそうはいきませんよね。
会社に頼らずご自身で自分の環境を整えるしか方法はなさそうです。
もしアナタが個人としてグローバルスタンダードを理解し進めていきたいと思われるのであれば…そんなマインドセットを持たれている時点できっと何らか行動に移されていると思いますが、是非次回で「個人で推進できるD&Iの取組」についてヒントをお届けできればと思います。