昨年末ラジオ番組に出演させていただいた時、本当に素敵な体験をさせていただいたのですが、特に印象的でしたのが番組MCであり著名経営者である「東賢太郎」さんの魅力に触れる機会があったこと!
今回はそんな東賢太郎氏の魅力を深く掘り下げます。私が感じた、我々日本人ビジネスパーソの成功・成長のヒントをお伝えしたいと思います。
東賢太郎さん、県知事賞を何度も受賞するほどの成功している経営者であり、400回近く著名人をゲストに放送している長寿番組の司会兼プロデューサーであるだけあって、人間的魅力に溢れた人でした。
甘いマスク、シブい声、カッコ良いファッションセンス!そしてビジネスだけでなく、世界旅行や災害地ボランティアなど、御年古希超えだというのが信じられないほどの行動力!ご自身が人生を楽しんでいらっしゃるだけでなく、周囲の人たちの幸せを優先するその姿勢は本当に憧れます。
そしてその考え方とライフスタイルは、グローバルな活躍をめざす我々日本人ビジネスパーソンがすぐにでも取り入れたいと思う数々のヒントを得られます。
東さんのご自身のビジネス活動は極めてローカルです。それにもかかわらず私は東さんに「グローバルな人間性」を垣間見ました。
東さんが大成功されている背景には、ビジネスはローカルでありながらもグローバルに通用する考え方やスキルが備わっているからではないかと拝見しました。?
経営者:東賢太郎氏から学ぶ「グローバルビジネスパーソンのつくりかた」
ビジネスパーソンとして私より遥かに大先輩である東さんですが、嬉しいことに拙書「外資系エグゼクティブ最強の仕事術100」には共感したり納得したりすることが多いとおっしゃってくださっています。
本書で私が参考にさせて頂いた私の身近な外資系エグゼクティブ達と、東さんには共通する点が実際多いのです。
立場が大きく異なるにもかかわらず存在するその共通点、我々日本人ビジネスパーソの成功・成長のヒントがそこにあるに違いありません。
それらの共通点から、すぐにでも取り入れたい以下の3点をお伝えしますと…
- オープンマインド
- 常に刺激を受け続ける仕組み
- 情報発信とシェア
いずれもグローバルビジネスパーソンにとって大事にすべきポイントですが、どうやって身に着けるか、どのように実現実践していくのかは人それぞれかもしれません。東さんのお考えや行動はアナタにとって大いに参考になると思います。
(スペインのトレドをツーリングした時の一枚だそうです)
接する人に偏見を持たないオープンマインド
東さんと東京の飲食店でご一緒させて頂いたときのことです。
食事の後でトイレに立たれた東さん…少し時間かかっているかな?と心配しはじめたころ、お店の奥にその姿を確認しました。
そのお店にひとりで来ている外国人のお客さんと話していたのです。あとで聞けば、トイレから席に戻る途中ひとりで飲んでいる外国人の若者の姿が目に入り思わず声をかけた…のだそうです。
ああ…わかるなぁ~と思いました。
海外をひとり旅したことのある方には、現地で知り合った人と会話がはずみその街や人々の印象がまるで変ったという経験をされているのではないでしょうか。東さんに話しかけられたその外国人の青年は嬉しそうに東さんとの会話を楽しんでました。
(震災ボランティアの時のゲストハウスでの一コマだそうです)
見知らぬ人と会話がはずみ仲良くなれる東さんの語学力やコミュニケーション力もスゴイのですが、何より相手に偏見を持たずに気軽に接する姿勢が素晴らしいと思いました。
この姿勢はビジネススキルとしても重要です。インターネットにより世界がフラット化し国や地域の壁がなくなりつつある世の中に有効なだけではなく、ダイバーシティが叫ばれる社会を生き延びるのに重要なマインドセットだからです。ともすれば外国人というだけで少し構えてしまいがちな我々日本人にとっては特に大事なことだとではないでしょうか。
(震災ボランティアの様子だそうです)
東さんの場合、外国人だけではなく普段から世代や職業や趣味を超えて幅広い交流があるそうです。
お忙しい時間の合間を縫っては災害地ボランティアとして全国を訪れ、同じく全国から集まったボランティアの人たちと寝食を共にする…そんな生活を10年以上続けていらっしゃるそうです。
そしてやはり毎年行かれている海外旅行ではレンタルのバイクでツーリングしながら世界を回る際には、ゲストハウスに泊まりやはり世界中から集まった若者達と共に過ごすのだそうです。
中には50歳以上年下の若者と仲良くなったりするのだとか。普段の仕事では経営者として当然高級ホテルを利用されるのでしょうが、プライベートでは全く違うライフスタイル。これが東さんの人間としての幅や器をここまで大きくした背景だろうと深く納得しました。
拙書「外資系エグゼクティブ最強の仕事術」にも、私がかつて世話になった外国人上司が新しいことを年下の先生から学びたくて自分の息子より若い先生にサーフィンを習ったりしたエピソードをご紹介しました。本当に成功されている人格者は、歳が若いというだけで偏見を持ったりしないのです。人生の先輩として接しながらも、相手を尊重することで自身も学んでいらっしゃるのです。
我々もこの考え方と行動力を見習うべきです。まずは初めて接する人の国籍・年齢・性別等に偏見を持つことなく「オープンマインド」で話してみることから始めませんか?
ライフスタイルに「旅」を組み入れ、ひとつの場所に留まらない
東さんの人間的魅力のひとつは、オープンマインドに裏打ちされた誰に対しても気さくな姿勢だとお伝えしました。そしてそれは、災害地ボランティアや海外旅行等、仕事以外でもどんどん広がる人脈形成にもつながっているというお話でした。
私たちがもうひとつ東さんから学びたい点はこの行動力にあります。
古希超えのご年齢でいらっしゃっていながら(未だに信じられないですが)ボランティアや海外にフットワーク軽く出かけることが出来る行動力です。
特に海外旅行は毎年欠かさず行かれていて、先日も今年の夏スペインを中心に現地でバイクをレンタルして1か月程度ツーリングの旅をされたお話をしてくださいました。写真も拝見しましたが、ライダーファッションも本当にシブくて憧れます。更に来年のゴールデンウイークはアメリカに行かれるということもお話されていました。昨年の秋口にお会いして一緒に食事させて頂いた時のことですから、夏ごろには一年先の翌年の夏の計画を既に立てているということになります。
これも拙書でお伝えした、外資系エグゼクティブや海外の富裕層経営者が意識している共通点です。1年先の旅行の予定がいつも入っているという常に旅するライフスタイルです。
人間は遠くにいくことで進化した、これは遺伝子学上も正しいそうなのです。言い換えるとひとつの場所に留まりがちな人は自分を変える機会を失っている。冒険しない人間に進化は無いということです。
私がよくお伝えしている「強制的にでも定期的に旅に出る」「旅に出ることをライフスタイルに組み込む」そのことを自然に行っていらっしゃるのが東さんですね。
家に留まって検索から得た情報で満足しえいませんか?フットワーク軽く出かけてみることで新たな出会いと刺激があるかもしれませんよ。
(愛犬トノシちゃんと)
自分のメディアを持っていることの強さ
東さんはFM局にてご自分のラジオ番組を持っていらっしゃる、つまり自分の情報を発信できるメディアを持っているということです。
お話をお伺いしてみるとこの「自身のメディアを持つ」ということはかなり以前から意識されていたそうで、ある時このラジオ番組を作るということが実現したそうです。それ以来400回を超える放送を続けてこられている。
最近の若い方はあまりラジオを聴かないという人もいるかもしれませんね。
私はFM中心にラジオは未だに大好きです。学生時代はニューヨークのとある有力音楽系FM局でインターンシップの経験もあり、それがご縁で未だに日本国内とあるFM局にたまに出入りしていたりします。という意味では自分のラジオ番組を持つことにはある種の憧れがあり、東さんはそれを実現されているということで羨ましくも思いました。
この自分自身の情報発信チャンネルを持つということを是非お薦めしたいと思います。
マーケティングの観点から「ローカルFM局のラジオ番組」というメディアを選ばれたことに東さんのセンスを感じます。私の知人にはマーケティングの達人が多いのですが、彼らはメジャーメディアだけが情報発信のチャンネルでないことをいつも協調しています。自分のメッセージを届けたい相手に正しく届けることができるのが正しいチャンネルであるべきですので、相手や届けたいメッセージによっては未だにFAXやチラシのポスティングが有効なチャンネルであることもあるのです。
恐らく東さんにとって、ローカルラジオ番組というメディアはご自身のビジネスにとっては最適の情報発信チャンネルなのでしょう。
今やインターネット・SNSの普及により個人が手軽にメディアを持てるだけでなく、目的に応じて多数のチャンネルを持つことも容易い時代になってきました。届けたいメッセージが明確にある方は、是非マーケティングの観点から適切なメディアを選ばれることをお薦めしますが、SNSのアカウントくらい今や誰でも持っているわけですから、是非その有効活用法を考えてみることをお薦めします。
ヒントとしては、情報発信すること自体に意味があり価値があるということです。
よく情報は発信している側により多く集まってくると言います。自ら情報を発信することで様々な影響が周囲に波及し、最後には自分に返ってくるのです。
東さん曰く「ラジオ番組を続けることは宣伝広告以上の価値がある」とおっしゃいますが、その意味すごくよくわかります。東さんは、ラジオ番組以外にもお客様に宛てたニュースレターも定期発刊されています(この内容がまた興味深い)これらの情報発信というアウトプットのためには相当量のインプットが必要なはずです。ニュースレターのネタ探しのために自ら行動し、ラジオ番組のゲストを自ら探していらっしゃるのです。こうして行動が広がり、人脈が広がり、発信した情報が更にそれを広げる。
東さんは既に自らの価値を上げ続けるための仕組み・サイクルが出来ていると言えます。
もちろん大変だと思います。複数社を経営しながら、旅やボランティアに出かけ、毎週ラジオ番組のゲストを自らブッキングしているのです。それでいて顧客向けニュースレターの文面・内容は素晴らしく印象に残るものばかりで、ラジオ番組のゲストは様々な世界の一流の方ばかりなのです。
メディアを持つことで、むしろ情報発信しなければいけない仕組みを作る。一方で番組出演をきっかけに自分の好きな人に会いに行ける。相手にはメディアを通じた情報発信の場を提供し、感謝され、自身の人脈が広がると同時に、番組のファンに喜んでもらえて自身のビジネスの宣伝効果となって帰ってくる。実際に東さんのお店のお客様は地元の主婦層が大きいそうですので、話題提供は喜ばれる大きな価値を生むということのようです。
是非アナタもSNSでもいいので是非情報を発信するということを意識してみてください。
循環型のライフスタイルを確立させる
東賢太郎氏というひとりの経営者をモデルケースに、アナタもすぐにでも取り入れたいライフスタイル構築のヒントをお届けしました。
- オープンマインド
- 常に刺激を受け続ける仕組み
- 情報発信とシェア
ひとつひとつが大事ですぐにでも取り入れたいことばかりですが、東さんのケースでもおわかりのようにこれらの3つの要素はそれぞれ相互に影響しあっています。
オープンマインドを持っているから自然と人と会う行動をとり、それが情報発信のネタとなって更に人と会うことに価値が生まれる。東さんはそれらの行動のひとつひとつを自然に楽しみ、結果として多くの人に影響を与え感謝されているのです。
最終的にこの循環を生み出すため、アナタ自身のライフスタイルを充実させるため、これらをひとつでも始めてみませんか?
最後にこの度ラジオ出演のご機会と、この素晴らしい出会いをくださった東賢太郎さんに御礼を申し上げたいと思います。ヘッドこれからも宜しくお付き合いお願いします!