先週よりMIT=マサチューセッツ工科大学にお邪魔しています。
世界中のエリート学生&研究者が集うこの場所で少しでも、日本人ビジネスパーソンの皆様の参考になる情報を吸収しようと目を光らせております(笑)
さてMITや周辺の米国人ビジネスパーソンと話していて来週から始まる2019年のダボス会議が大きな話題になっています。
興味深いのが、ダボス会議そのものが今や割と既存の枠組といえる中で世界の現状の枠組自体の変化を強く意識しているということです。
恐らくそのことで今回ダボス会議が話題になっているのではと思います。ともすれば「いまさらダボス会議で協議されることなんてね~」と斜に構えて無視しそうな米国のビジネスパーソンですら、今回はある程度注目しているような印象です。
それが「グローバリゼーション4.0」というコンセプトです。
ダボス会議とは
ビジネスパーソンの皆様には説明不要かと思いますが、毎年この時期世界中の国から主要政治リーダー、経営者、研究者等を集めて開催される「World Economic Forum(世界経済フォーラム)」のことです。会場がスイスのダボスということで通称ダボス会議と言われるんですね~
毎年今年の世界経済の方向性が協議されます。日本からは安倍首相はじめ多くの主要企業経営陣が出席予定となっています。
Globalization 4.0 =「グローバリゼーション4.0」とは?
グローバリゼーション(グローバライゼーション)とは数十年前の今世紀初頭から言われてきている世の中の流れですね。様々な要素が含まれてはいますが、私自身も、世界が狭くなり、フラット化してきているのを実感してきました。
あえていうなら日本だけがその波にややついていけていないと思うことも多く、ついていくこと自体がどれだけ必要かどうかはともかく、感覚はズレてきていると言わざるをえません。
ところが、数十年の大きなトレンドの中で、この数年間でその流れにブレーキもしくは別の方向性が示されてきています。
まず、各地で政治のリーダーが変わり過去からの流れが変えられつつある動きがあります。
また、AIやIOTの一般化から、既存の産業のデジタル化・コンピュータ化を加速させるというコンセプト「インダストリー4.0」=第4次産業革命の影響もあり、テクノロジーの進化で既存の考え方の延長線上に未来はないのではという視点も提示されています。
これらを全部踏まえ、経済や産業、そして我々の働き方やライフスタイルがどう変化していくのか。そのヒントはダボス会議で示される「グローバライゼーション4.0」にあるのではとみられます。
MITのエリート層の若者の反応は?
さてこのような時代を控え、世界中のビジネスパーソンたちはダボス会議のアジェンダにひそかに(笑)注目しているようです。
ではそれに対するMITのエリート学生たちの反応はどうなのでしょうか?
数日間ではありますが、彼らの行動や特徴をみてみて気づくことがあります。そしてそれは私の知る多くの日本人学生たちとは異なっているのです。
MITの学生たちは徹底してアウトプットにこだわっています。そしてその結果とは、日々の授業でのクラス全体への貢献、自分自身の研究成果で世の中への価値を提供したいというレベルを見ています。もちろん目の前の試験の結果や成績へのこだわりもハンパないそうなのですが…(笑)
そもそも彼らは世界中から集まってきた優秀な人材集団の中で生活しています。人種や国籍でみると本当に様々で、彼らの日常生活は既にグローバリゼーションのど真ん中なのです(笑)そして驚くことに、このグローバリゼーション自体が常に変動するものであり、決して完成しないものであることを彼らは感覚的にわかっているみないなのです。
今週からのダボス会議での議論は注目すべきでしょうが、一番大事なのはそこで示されるであろう世界の流れのなかで「アナタはどう生きていくのか」ということでしょう。
楽しみですね!
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