先週水曜日中国から帰国して、中5日間で再度中国に来てます… 日本滞在の5日間にも神戸、札幌、福岡、長崎…と。週末は久々にゆっくりできそうなのでそれまで走ります~(涙)
というわけで再度中国に戻ってきてます。先日中国の外資系エグゼクティブ達が「マルチロケーション・ライフスタイル」を採用し始めているという話題をお届けしました。
昨夜お会いしたのは、中国人ではなく、今回は英国人のいわゆる富裕層の方なのですが、ケースは違えど共通点もありましたのでお伝えします。
先の記事の感想としてもいただいていたのですが「海外の事例」「エグゼクティブのケース」「富裕層の話」であり、いわゆるサラリーマンの自分には縁のない別世界の話のようだ… そんな印象を持たれた方もいらしたようです。
そうですね、なかなかご自身のこととして捉えられないところもあるとは思いますが、他人事として捉えては勿体ないと思います。
会社のインフラではなく個人のIT整備で自由を得る
さて今回お会いしたのは、もともと仕事の関係として出会い、すっかりプライベートで仲良くさせていただいている英国人の富裕層ビジネスパーソンです。既に事業を売却されているセミリタイアの立場で、今でも複数の事業に関わりながらも悠々自適な生活を送られています。
そして趣味であるモータースポーツを追求し、自身でレースに出走したり、レースを観戦されたりして世界を転々とされています。私も世界の有名なサーキットのVIPルームにご招待いただくなど度々お世話になっています。今回も中国の後は、北米~南米~オーストラリアと周り、クリスマスは自国に戻られるものの、年内はほとんど旅を続けるライフスタイルのようです(驚)
さて、昨夜その方と中国のホテルのバーでご一緒させて頂いた時、何度かその方のスマホが反応していました。時差がありますので、中国時間の夜間にビジネスの連絡が頻繁に来るようで、時々スマホに向かって返信されてました。
そして… ほどなくしてメールの着信音とは別のアラームが鳴ったのです!
そのアラームはなんと自宅のセキュリティシステムだったのです。アラームと同時に立ち上がるスマホのアプリ!約30台のカメラがあらゆる角度から自宅の内外の様子を次々に映し出し始めます。最終的にはセキュリティ会社の方と直接電話で話し、トラブルなく収まったようです(驚)
その方は世界中を旅しながら、ビジネスのマネジメントをおこない、自宅や家族の安全も管理しているのです。
いわく「これ(スマホ)一台あればどこで何していても大丈夫」
PCはむしろスマホのバックアップなのだとか…。御年60を超えているお方ですが全くお元気で、美味しそうに中国酒を飲んでいらっしゃいました。
サラリーマンでも活用可能
ノマド族やビジネス・ボヘミアンという言葉が盛り上がった時期がありました。場所というものに囚われない、より自由な働きかたとして私自身歓迎していたのですが、あくまで起業家やフリーランスの個人事業主のワークスタイルであって、日本の多くのビジネスパーソンのライフスタイルである「サラリーマン」層には縁が無いと思われました。
現在働きかた改革の流れから、多くの日本国内の企業がワークスタイルに自由度を持たせる施策を従業員に提案していますが、それでもオフィス内での自由なシーティング(オープンスペース)や、テレワーク、外部のコワーキングスペースの活用というところが中心です。
さすがに、どこでも国内外好きなところに自由に移動してラップトップPCで仕事すればよい…というわけにはいかないのが現実です。
当然先の中国人エグゼクティブ達の新しいワークスタイルも、組織の中でオフィスという職場環境をベースにしたものであり、ノマド族のそれとは大きく意味合いが異なります。
アナタの所属する会社が進める「ワークシフト」「働きかた改革」については思った以上に関心が低い人もいなくはないようですが、もしそうであれば、あたらめてご自身の会社の施策に注目してみてください。アナタはそれらを活用する権利があるわけですので、最大限利用することによりアナタのライフスタイルにインパクトがあるかもしれません。
ITを活用しロケーションの呪縛から自身を開放
日本は世界中からIT先進国だという印象を持たれており、事実そのインフラは世界トップクラスです。ただし個人レベルではそのリテラシーに差があるとみられます。実際に日本人ビジネスパーソンで意外とIT苦手でスマホも定番アプリは入れているが幅広く使いこなして仕事やライフスタイルの効率化にフル活用されている人は意外と少ないような気もします。
以前日本と海外では定番アプリも異なり、外国人の方とつきあうには彼らの社会の定番をインフラとして持っておく必要があるというお話をしました。ビジネスにおいても同様で、日々様々な便利がアプリが開発されているこの世の中ですので、是非活用を試みてください。
(参考:海外で生き残るためにはテクノロジーを活かしてIT武装)
そしてビジネスと言えば会社のインフラに頼りがちな発想も転換する必要があると思います。BYOD(Bring Your Own Device)と言われてもうかなり時間が経ちます。これは社内のITインフラと個人のスマホ等のデバイスを接続・リンクされることで、個人使用のデバイスをビジネスに活用していくというアイデアなのですが、日本人には抵抗が強いようです。やはりプライベートはプライベートという考え方なのでしょうか…。
しかし良い意味でプライベートとビジネスをリンクさせることで、ライフスタイル上の効率は大きく向上します。ノマド族のような起業家・フリーランスの方が、プライベートとビジネスの境界線の垣根を低くすることにより効率的なライフスタイルを送っているように、サラリーマンの立場でもそれが可能となるのです。また別の機会により具体的なご紹介をしますが、私の周囲にはサラリーマンの立場でありながら会社のインフラと個人のインフラを上手に組み合わせている人が多いです。
アナタは自身のライフスタイルのIT化をどこまで真剣に戦略的に考えていますか?
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