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中国の「外資系エグゼクティブ達」のライフスタイルを取り入れる

今年はホント頻繁に中国を訪れています。なかなか中国語は上達しませんが…(冷汗)

当ブログで定期的・頻繁に海外に出るライフスタイルの確立をお薦めしていますと、時々質問をいただきます。

繰り返し訪れる定点観測の場所としてバミューダさんのお薦めはありますか?

中国の大都市(上海・北京・シンセンなど)は間違いなく定点観測の対象になります。

さて、今回の中国滞在で「中国人外資系エグゼクティブ達のライフスタイルの変化」をお伝えしたところでしたが、その背景をみてみましょう。

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マルチロケーション・ワークスタイルとは?

大企業に勤めるマネージャーでいながら、ひとつの都市のオフィスに勤務のではなく、複数拠点を定期的に行き来するライフスタイルです。

例えば、今回の中国出張でご一緒させて頂いた米国系グローバル・サービス企業の中国人エグゼクティブの典型的な一週間は、

月曜日:自宅のある香港から朝シンセンに電車で移動。シンセン・オフィスで勤務

火曜日:シンセンでの午後の打合せの後電車で広州に

水曜日:広州滞在。広州オフィスで一日仕事。

木曜日:午後に香港に移動

金曜日:一日香港オフィスで仕事したあとそのまま家族の住む香港で週末を過ごす…

名刺にはオフィス住所は、広州とシンセンの2つ記載されていました。

自宅は香港にのみあり平日はホテルや仕事のために借りているアパートに滞在します。

もちろん中国内や海外出張も頻繁にあるそうで、その方いわく

どこに住んでるの?」と言われたら「住所は「移動中」だよ」と答えてるのだとか(笑)

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「常に移動中」のライフスタイルのメリット

そんなライフスタイルについて「大変ですね~」「疲れませんか?」とついつい聞きたくなるのですが。

まず「お前も似たようなライフスタイルじゃないのか(笑)」といわれました(笑)

一見落ち着かないような印象をうけましたが、実際「最近は皆やってる」だそうです。

え!?このどう考えても非常識で特別な…普通の人はまず実現しなさそうなライフスタイルはどうやら最近増えているそうなのです。

実際に経営に関わるトップ層だけでなく、ある程度のマネージャー層にもこのライフスタイルは広がりつつあるようです。ビジネスエリアが拡大をみせるなか、地域に根付きしっかりと地に足を付けたマネージャーを配置しながらも、複数地域をまたいで総合的に管理する別の人間による一貫性と継続性を維持するマネジメント。中国の地域性と多様性は我々日本人が考える以上であり、それほどまでに複数拠点・複数地域をしっかりみなければいけないマネジメントの視点があるようです。

移動の疲れや家族の理解などの課題はあるものの、個人のビジネスパーソンとしてもこのライフスタイルはメリットが大きいとおっしゃっていました。広い視点経営管理を行うことができ、地域トレンドをキャッチできるため入ってくる情報量やその質が全然違うのだとか。

また、短期間で場所を変えることによりアタマが活性化され、以前より元気で健康だとのこと。その方は笑いながらカバンに入っていたジョギングシューズと水着を見せてくれました!

少々信じがたい印象を持たれた方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に毎月のように出張で移動している私自身このようなメリットを感じることも多く、納得できました。

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どうやって実現させているのか?

とはいえ、ほぼ毎日場所を変えるというライフスタイルです。普通に考えてなかなかまねできるようなものでもないですよね。

どうやったらそのライフスタイルが実現できるのか、何が背景にあるのかということを聞いてみました。

  • 会社が戦略性を持っている
  • 家族が理解しサポートしている
  • クライアント等周囲が受け入れている
  • ITや社会インフラが整備されている

?

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確かに会社の方針のみならず、家族や同僚、そしてお客さんの理解が無いと実現できませんね。中国のビジネスシーンにはその寛容性があるのです。

そしてこのライフスタイル実現のためには、ITや社会インフラは必須です。

私がお話した中国人エグゼクティブ達はいつも小脇にi-padなどのタブレットを抱えていました。ほとんどの簡単な仕事はこれで片付くのだそうです。今やITがあるのでどこでも仕事ができるという言葉は納得です。そして移動や滞在にもシェアサービスをはじめ様々なサービスを利用しており、大企業のエグゼクティブでありながら必ずしも会社が用意してくれる秘書などの社内サービスに頼り切っていない感が充分伝わって来ました。

ITが進化しリモートコミュニケーションができるようになって、更に実際の移動が増えているあたりが興味深いですよね。

結局このユニークなライフスタイルを実現しているのは、個人の能力によるところが大きいのかなというのが私の結論です。会社、家族、同僚、クライアント等関係者全員が納得し、むしろメリットを得られるように自ら働きかけ説得し、エグゼクティブでありながら会社が提供してくれるものだけに頼らず、フレキシビリティとアジリティを自ら確保して動き、結果を出す。

彼らひとりひとりと話ししてみて、個人としてのしっかりとした実力に裏付けされた自信を感じました。

今回はお客さんなのでいろんな話をしてくださいましたが、もし別の場でこんな人たちと競争するのかと思うとなかなか緊張しますね。やっぱり中国のビジネスパーソンはおそるべしです!

おかげさまで好評いただいているようです!

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