海外で面倒なこととして「タクシー運転手との交渉」がありますよね。地下鉄などの交通機関やUBER等のサービスが使えない場所では、タクシー運転手も強気でぼったくろうとする街も少なくありません。今回は交渉の文化根強いアラブ圏「チュニジア・チュニス」での体験を元に、安全にかつぼられないような交渉について考えてみたいと思います。
今回特に深夜の空港で悪質タクシーを利用せざるをえませんでした。さあ私はどう戦ったののでしょうか(笑)
今後アナタが海外の都市を安全に嫌な思いをすることなく移動するための参考にしていただければ幸いです。
さて過去2回に渡り、北アフリカのアラブ圏チュニジアのチュニス空港からの悪徳タクシーとの交渉についてレポートして参りました。フライト遅延により突然深夜にタクシー交渉という予定外の状況をいかに切り抜けたかということを詳細にお伝えしましたが、今回は非常にうまくいった例でした。
急遽戦略を構築しそれをうまく実行することにより、通常よりも安く安全に目的地に到着できただけでなく、大声でいちゃもんをつけてくるアラブ人を撃退することができました。当然私も過去には失敗も沢山ありますが、それらの経験の蓄積から今回はうまくいった成功例ではないかと思い、皆さんにシェアさせていただきました。
では何がポイントだったのでしょうか?
Round 3:結論
今回ブログ記事にしたことで私がなんとな~くやっていた行動を整理することができました(笑)ポイントは次のようなところでしょうか…
- 現状把握
- ゴール設定
- 正しいアピール
- 味方を確保
- 普段からの準備
これらは私が以前行った「海外交渉術セミナー」でもポイントとしてお伝えしていることですが、今回まさに実践の場で役に立ちました。
セミナーでは数時間かけてお話していることですが、簡単にまとめますと・・・
現状把握
海外で突然のトラブルとなりますと、どうしたらいいのか思考停止になってしまう人、とりあえず行動してしまう人などが多いようです。
本当に普段冷静な人ですら、ちょっとしたパニック状態になってしまうのを沢山みてきました…ある程度は無理もないのかもしれません。
米軍サバイバルマニュアルというのがあるそうです。捕虜になったり、ひとり軍隊からはぐれてしまったときなど、まず最初にとるべき行動は冷静に現状把握をすることなのだそうです。
とにかく落ち着いて現状を整理してみることが大事です。交渉の前に自分が置かれている状況に応じて、どう交渉していくか戦略を立てることになるのですが、現状把握が不正確ですと当然間違った結果につながります。
この現状把握も難しい話ではなく、定番テンプレートに沿って行えば、慣れると一瞬でできるようになります。(そのあたりの話はまたそのうち…)
ゴール設定
これも本当に我々日本人が忘れがちなことなんです。交渉の方向性だけ考えて、そのまますぐに行動してしまう。
日本人が「交渉下手」と言われるのはこのステップをしっかり踏む人が少ないからではないでしょうか。
交渉によって自分が得たいものの明確なイメージが無く、とりあえず会話を始め、相手の出方を見て考える・・・というアプローチでは、間違いなく相手のペースになります。
安くしてくれ(幾らとか・何%ではなく)
もうちょっとなんとかならないか
あやふやな目標イメージだと交渉もこんなカンジになります。相手が日本人であればいいかもしれません。ニュアンスが伝わっているでしょうから。
今回の事例では、私は情報収集と状況の整理、そして交渉戦略策定をササーっとアタマの中で行いました。そしてその結果「手元の10ディナール」という目標を「無理のないゴール」として設定し、交渉にのぞんだのです。
正しいアピール
これも本当に重要なポイントですよね。そしてやっぱり我々日本人が苦手とするところです。
しっかりアピール、しっかり主張するということ、これが交渉における一番大事なことです。
今回私は、相手を観察しながら、強気で交渉しました。でも、外国人との交渉に慣れていないと、どう話していいのかわからない、どういった姿勢で臨んだらいいのか不安という声をよく聞きます。
外国語(特に英語)で相手に対し、自分の主張をハッキリ伝える。
非常に重要なことです。とはいえ苦手な人も多いと思います。この具体的な方法についてはまた別途詳しくお話したいと思います。
味方を確保する
そして自分の意見を主張するための「具体的な方法」のひとつが、自分ではなく誰かに味方になってもらってその人に言ってもらう。ということです。
そうなのです、もしアナタが海外で自分で相手に言いにくいことがあれば、誰か他の人に手伝ってもらえばいいのです。
そして海外で見知らぬ街、初めて訪れる土地でも自分の味方を得る方法があります。
今回の私の事例では「ホテルのマネージャー」がそうでした。悪徳タクシーのドライバーが「料金が足りない」叫びながらホテルのロビーにまで押しかけてきたのは、ホテルのスタッフであれば自分の味方をしてくれるという算段だったと思います。同じ国の人間で、アラビア語で話せば、仲間のようなものです。その中で私だけがアラビア語の分からないよそ者ということになるのですが、それでもそのホテルのマネージャーは私の味方となり、悪徳ドライバーを追い払ってくれ、自分のせいでもないのに私に謝罪の言葉をかけてくれ、翌日の安全なタクシーの手配を申し出てくれ、おまけに部屋を最上級のスイートルームにまで無料でアップグレードしてくれました(笑)
つまり私はVIP顧客扱いしてくれる高級ホテルを選んで宿泊しているのです。
何かトラブルが発生した時のためにあえてそうしているのです。
海外では少なくとも誰か味方となってくれる人を確保する必要があります。私の場合は世界的な高級ホテルチェーンのVIP会員になることで、世界中どこにいっても、初めて訪れる土地であっても「おかえりなさい」と言わる状況を整えているのです。
普段からの準備
もうおわかりですね。上記のとおり、海外では何か大きなトラブルが起こった時のために普段から備えているのです。
そのために心がけていることは沢山ありますが、そのひとつが前述のとおり「高級ホテルの常連VIP顧客」になっておくことです。
イザというときに「駆け込み寺」として助けてくれる、そんな場所を世界中で確保しておくことで、世界を安全に旅することができます。
トラブル対応だけではなく、仕事上の調整の必要が生じたとき、家族の急用、クライアントのもてなし・・・などなど、海外において「高級ホテル」をどれだけ使いこなせるかは、もはや死活問題です。私も今回のみならず、世界中のホテルのスタッフには本当に助けられました。
今までにも・・・こんなことをホテルにお願いしたことがあります。
・不正請求された業者への料金払戻(ベトナム)
・緊急のフライト変更&帰国の手配(メキシコ)
・大使館に持参する書面の作成(ロンドン)
・早朝のホテルでシャワーだけ借りた(中国)
・保険の請求の書面作成(ポーランド)
しかもこれらは「宿泊していない」ホテルです。つまりお客さんですらないのにいろいろと手伝ったり配慮をもらいました。
つまり、その日宿泊していなくても、そのホテルチェーンにとってはVIP顧客なので対応してくれるのです。
アナタも簡単になれる高級ホテルのVIP会員!
安全かつ快適に世界中を旅するヒントとして、世界的高級ホテルチェーンの上級会員資格の取得をおススメします。
ではどうやったら効率的かつコストをかえけずに会員になれるのでしょうか・・・。
通常は年間50~60泊でその会員資格を手にすることができるのですが、実はそこまでお金と時間をかけずになれます。
そのポイントはズバリ、情報収集(英語での)と行動ということになります。
是非その方法を次回お伝えしたいと思います。お楽しみに!
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