今週は東京の某ホテルに滞在しています。
私には不相応な高級ホテルですが、更にスイートルームにアップグレードまでしていただき、快適に過ごしております。
恐らく一年の3分の1程度ホテル暮らしの私としては、仕事もあってあまり部屋にゆっくり居られるときばかりでもないので、そこまでホテルにこだわりませんでした。深夜に到着して早朝に出発という場合もあったりしますので、ほとんど「寝るためだけ」ということもあるくらいでした。若い時は特にそうでしたね。
20代後半くらいから空間を楽しむ感覚が出来たものの、やはりそこまでのこだわりはなかったのですが、今や「場の持つ力の重要性」というものは本当に実感しています。
どこでどうやって仕事するかはパフォーマンスに影響してきます。良いものが作り出せるのであれば、高級ホテルのスイートルームは充分にもとがとれる投資だとさえ思えるようになってきました。
さてこの「場の持つ力・空間の重要性」に大いに注目しているのがやはり欧米を中心とする外資系企業ということになります。
(ご参考:海外のホテルで部屋をアップグレードしてもらう交渉術)
外資系企業のオフィスはなぜこんなにクール!?
最近は日系大手企業も「はたらきかた改革」の文脈で、オフィスのレイアウトやデザインに凝り始めていますが、やはり欧米系に先を越されている感はかなりありますよね。
なんとなく「業務効率化」や「コスト削減」を理由に、オフィスレイアウトを調整している感のある日系企業に対して、欧米系企業は「クリエイティビティを発揮する空間」としてオフィススペースに積極的に投資しています。
(写真:Google 本社 Business Insiderより)
彼らは、魅力ある空間に魅力ある人材を引き付けるため、それらの優秀な人材同士の交流を促進し、クリエイティビティを刺激し、イノベーションを促進するのです。「儲かっていてお金に余裕があるからオフィスを豪華にする」のではなく、「儲かるようにするためにオフィスに投資している」のです。
特にシアトル系やシリコンバレー系の大手企業ではこの取り組みはすっかりお馴染みですよね。
例えば代表的なところではGoogle が米国マウウンテンビューに構える本社施設、巨大なキャンパス型のオフィスは地元の街と一体化しており、世界的にもIT企業のオフィスづくりのお手本になっています。
Googleをはじめとするシリコンバレー系オフィスの特徴は…
- カフェやバーがあり、従業員は無料で利用できる
- ビリヤード台、卓球台、テレビゲーム等「遊び?」の空間が充実
- ジム、ボルタリング等の施設、オフィス周辺をランニングするためのシャワー室等の設備
- 仮眠ポッド、マッサージ室、メディテーション・ルーム、マインドルネス空間等、癒しの空間も充実
- ビルの一室ではなく広大なキャンパス型で複数の棟に分かれるビル
- ビルとビルの間は自転車やミニスクーターで移動
仕事場というよりは、遊び場・アミューズメントパークのようなノリですね。
こんな場所であれば「是非行きたい」と会社に足が向くのかもしれませんね。
私も仕事や個人的に沢山の会社のオフィスを訪れる機会があります。
Google以外にも様々なアイデアに溢れたオフィスがあり、いろいろと共有させて頂きたい例もありますが、今日はこのオフィス=働く場に対する考え方の違いをご理解頂ければと思います。
海外の大手もベンチャーも様々な取組があり、是非ひとつひとつご紹介させていただきたいのですが、それはまた別の機会に是非お伝えします。
アナタも個人で取り入れてみましょう!
もしアナタが典型的な日本企業のフツーの事務所で仕事しているとしましょう…。
Googleのオフィスなんて夢のような空間、そんなところで自分が働いているなんて想像もできない…なんて状態かもしれませんね。
しかしシリコンバレーのグローバルエリートたちは実際にそんな環境で仕事をしているのです。生き生きと楽しみながら日々クリエイティブな活動をしていることでしょう。
(画像:撮影NAVIより)
つまりアナタと彼らとでは、これだけで日々すこしづつ差がついているということなのです。
是非明日アナタの会社の社長に進言してみましょう「是非Googleみたいなオフィスを作りましょう!」きっと社長さんは笑顔で「よし早速そうしよう!」とは言ってくれないでしょう…多分。
会社が何もしてくれないのであれば、個人の努力でなんとかしなければいけません。
シリコンバレーに引越ししなくても、Googleに就職しなくても個人の工夫でこの働く環境を向上する方法はあると思います。
明日は実際に私の周囲の人、特に日本企業のサラリーマンの友人たちの工夫の中からアナタの参考になる事例をご紹介したいと思います。
(明日に続く)
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