海外のビジネスパーソンと話していてよく転職して
会社を変える人が多いことに気づきませんか?
具体的に知らなくても、外資系は転職が多くて、
日本の社会のようにひとつの会社に長く勤める
というイメージはないのではないでしょうか?
確かにそうなのです。例えば香港やシンガポール
では数年毎に転職を繰り返すという人は多いです。
一方日本では終身雇用の考えは薄れてきつつある
としても、まだまだ新卒から定年までひとつの会社
という例も多いですね。大企業であればあるほど、
その傾向はいまだ根強いとみられます。
では海外・外資系のように転職を繰り返すほうが、
いいかというと当然それは一概には言えません。
日本のように履歴書に勤務した企業数が多いと
「履歴書が汚れている」なんて考え方はもちろん
全くありませんが、それでも頻繁に転職を繰り返し
過ぎると ジョブホッピング としてやや疎まれます。
例えばシンガポールや香港の金融機関の営業職
だと、人材不足から、人の引き抜き合戦が行われ、
入社ボーナスが30前後の若手でも1000万円程度
となる例も稀ではありません。
入社と同時に支払われますので、短期間勤めて、
水が合わないようであればすぐにさっさと退職・転職
してさらに次の会社から入社ボーナスをもらう・・・。
やろうと思えばできなくは無いのです。
ただしあまり繰り返すと当然ながら市場の信頼を
失うことになります。しっかりと経験を蓄積しながら
ステップアップして、キャリア形成を伴っているのか
というところが需要になってきます。
グローバル企業で成功するビジネスパーソンは、
組織でマネジメントのポジションに到達するために
必要な経験とスキルをしっかり考えて転職します。
ダイナミックに変化するビジネス環境のなかで、
柔軟にチャンスを掴む俊敏性は問われますが、
それがしっかりとしたキャリア形成になっているか
それともたんなるジョブホッピングで終わっているか
それが大きな視点なのです。