(映画:Kill Bill より)
海外での体験は、日本という国を改めて知る機会を
与えてくれます。そして何よりも自分自身を客観的に
見ることになります。
先日東南アジアのレストランでの出来事でした・・・。
高級エリアにありながらもカジュアルで大衆的な雰囲気の
レストラン。周囲には親子連れもみかけるほどで、
ディナータイムのレストランは明るくにぎやかでした。
そんな和やかな雰囲気は次の瞬間一瞬で凍りついたのです。
ガシャーーーーン!
と大きな音が店内に響き渡りました。
若い男性の店員さんが、客の食べ終わった食器を床に
落とし、皿5~6枚とグラスが割れ、破片や食べ残しが
そこらじゅうに飛び散ったのです。
大きな音に本当にびっくりしましたが、次の瞬間もっと
驚きの事実を目のあたりにしたのです・・・。
何よりもまず自分の衣服の汚れを気にするその店員・・・!
とっさだったのでしょう…そのうちハッとした様子で
ゆっくり片付けをはじめるその店員と周辺のスタッフ。
客の衣服のよごれやガラスの破片によるケガ等をあまり
気にする様子もなく、淡々と片付けている印象です。
これが日本の居酒屋だとまず店内あちこちから
「失礼しましたぁあああ~!」の大合唱。
そこから
「おケガはありませんか?」
「衣類は汚れていませんか?」
の気遣いがあるのが当然と思うのではないでしょうか。
これはその国やその店のサービス、そしてその店員の
態度について批判したいわけではありません。
ましてや日本のサービスが素晴らしいと比較自慢したい
わけでもないのです。
実は、このような光景は海外で珍しくありません。
もちろん海外にもサービスが行き届いているお店も沢山
ありますが多くの国で大衆的なレストランであれば、
かなりあり得る話だということです。
今回は大きな音にびっくりしましたし、さすがに店員の
反応は目を疑うものがありましたが、それでもやはり
とりわけ珍しい光景では無いのです。
ということは日本の居酒屋と、こちらのお店を世界的視野
でみると(広いですね…笑い)一体どちらがより一般的と
言えるのでしょうか・・・。
海外に行くと短い滞在であっても気がつきます。
いろんなことにいちいち気づきます。
そしてそれこそが実は日本やアナタ自身の日常の視点
であることに気づいているのです。
(明日に続く)