近々アゼルバイジャンに初めて行くことになりました…というお話でした。
日本人にはまだまだあまり馴染みが無いように思える国ですが、実は海外では熱い注目を集めているようで、調べれば調べるほど興味が沸いてきます。
簡単に調べてみただけでもこんなところが気になりました。それぞれひとつひとつ少しだけ掘り下げてみましょう。
豊富な資源が加速装置!
あまり知られてないかもしれないですが、実はアゼルバイジャンは産油国です。そして石油以外にも天然ガスも豊富だそうです。91年に旧ソビエトから独立して最初の10年ほどは混迷の時期だったようですが、2000年代前半に石油を輸出できるインフラを整えてから飛躍したこの国。首都バクー(Baku)隣の国ジョージアのトリビシ(Tribish)、トルコのチェイハン(Ceyhan)を結ぶ「BTCパイプラン」の完成がそのきっかけとなったようで、資源を世界に輸出できる仕組みが構築されてからこの国の発展が始まったのです。我々日本人が知らないところで、こんな国家戦略を成功させていた国があったんですね~。
魅力的な観光資源で観光客沸騰中
豊富な資源は石油だけじゃないようです。国内に2つも世界遺産があり、その他に「石油風呂の温泉」「塩の山」といった健康関連の観光資源もあるようです。日本の温泉での湯治のように、ゆっくり石油風呂につかり、塩の山に数日滞在しただけでアトピーや喘息の症状が改善するようで、これは気になりますね。現地の景色も含めて時間があれば是非行ってみたいと思います。
そして世界遺産でもある首都バクーの景色を写真でみているだけでも独特で世界の他になさそうな雰囲気が興味を引きます。楽しみになってきました!
世界的なプレゼンスも向上中
さあそして「第二のドバイ」と言われるほどのイケイケぶりも気になりますね。
首都バクーの写真に必ずと言っていいほど出てくる3つのビル。ちょっとゆがんだ独特の形状のこのビルは「フレームタワーズ」と言うそうで、オフィスビルでありFairmount ブランドのホテルが入居したりしているそうです。
名前と形状の由来はアゼルバイジャンが炎の国であり、3000年間燃え続けている火の山を擁する国だということからきているそうです。正に2000年代のドバイがブルジュ・アル・アラブ・ホテルやブルジュハリファ・タワーをシンボルとし世界中の目と人を集めたような派手で明るい印象です。
そして、このフレームタワーズや世界遺産の旧市街地の中を滑走するF1マシン!そう、F1アゼルバイジャンGPはモナコやシンガポールのように市街地サーキットなのです。ワクワクが音速で加速しますね。
長い歴史と伝統を持った国
もちろんそんな現代的でキラキラな面ばかりがクローズアップされていますが、当然そこにはしっかりとした伝統を持った国であり興味がどんどん深まります。
国自体は91年独立でも、アゼルバイジャンを中心とするコーカサス地方は長い歴史があります。この地方は、旧ソビエト体制以降の地図上でも本当に小さな国や地域が沢山みられますが、そんなことかわも分かるように、かなり多くの民族がこの地域に暮らしていたようで、文化がかなり多様化しているのだとか。そのため、ヨーロッパでも中央アジアでもなく、コーカサスといわれる文化圏であり、尚且つ隣のイランや近所のロシアやトルコの文化の影響も色濃いそうで、これは行ってみて自分の目で確かめ体感すべきであると思います。
激ゆるイスラム圏?
そしてイスラム教国だとのこと。さすがに一般の日本人であればイランの隣となると少々構えるところがあるのではないでしょうか。
ところがどうやらイランのような厳しい戒律のイスラムでは全く無いようです。街を歩く女性の姿、自由に豚肉を食し飲酒を楽しむ人たち…。パーティーシーンも盛り上がっているとか。
なるほど同じイスラム圏でもトルコに近いイメージのようです。私はイスラムの文化は好きなのですが、乾いた気候の国では冷えたビールをいただきたくなります。アゼルバイジャンでは全く問題なさそうです。そして、夜中に女性が街中を歩いていても、最低限気を付けてさえいれば問題ないほどの治安の良さだということも知りました。ロシア等から観光客をひきつけている理由なのでしょう。一気に気持ちのハードルが下がりますね。
超親日国…!?
おや…?アゼルバイジャンと言ってピンとくる日本人は多くないはずですが?なんとアゼルバイジャンからみると日本は大好きな友好国なのだそうです!
中国人かと聞かれ日本人だと答えただけで人の対応が変わってくるということも聞きます。ホンマかいなぁ~!
にわかには信じられないのですが、国が立ち上がっていた時期に経済支援を行ったこと、その際上から目線でもなくリターンありきの支援ではない態度、日本の文化(村上春樹から最近のアニメまで)様々な点で、日本に親しみを持つ人が多いのだとか。
昨今「強烈な親日国」は減ってきている印象で、日本が好きでも日本人にあっただけでそんな反応をしてくる国の人も今やあまり居ませんね。いたらいたで怪しいですしね。
アゼルバイジャンの人たちどんな人たちなんでしょう~早く会って話してみたい。楽しみで待ちきれません!「メン・ヤポナム(私は日本人です)」というアゼルバイジャン語だけ覚えました(笑)
まだまだ奥が深いアゼルバイジャンに注目!
簡単にご紹介していますが、アゼルバイジャンについては文献をひもとき勉強しました。日本語でわかりやく書かれている本があり、興味ある方は是非ご参考にして頂きたいです。
特に「アゼルバイジャンが今、面白い理由」の著者であるアリベイ・マヌマドフさんは、ラジオに出演されていましたが語り口も柔らかくて大変好感持てました!きっとアリベイさんのような方が典型的なアゼルバイジャン人だんだと思うと渡航前から安心ですね。いつかお会いしてみたいです…。?
個人的メモ:アゼルバイジャンの首都バクーで気になる場所&食べ物?
今回はあくまでF1グランプリのために行くのでどこまでゆっくりとアゼルバイジャンを堪能できるかはわかりませんが、いろいろ調べてみて少なくとも首都バクーの滞在時に訪れてみたいところをピックアップしてみました。
<首都バクーのいきたいところ>
- 旧市街地:イチェリシェヘル 世界遺産・城壁に囲まれる・ハマムもある
- 乙女の塔:ギズガラシ 塔の上に上がれる・景色眺める 12マナト
- シルバンシャー宮殿 見晴らしがよい 10マナト
- ニザミストリート:別名タルゴワヤ 地下鉄サヒル駅近く 繁華街メインストリート
- 海岸公園:カーペット博物館(7マナト)や国旗広場も擁する 地下鉄サヒル駅
- 殉教者の小道:墓地 Sehilder Xiyabani
- ヘイダル・アリエフ・センター:ザハ・ハディド氏設計の建物
- フレイムタワーズ:地下鉄イチェリシェヘルから徒歩15分ちょっと歩く
<アゼルバイジャンで食べてみたい料理>