人気ビジネスドラマ「半沢直樹」の続編シリーズがいよいよ始まりますね。
多くの日本人ビジネスパーソンが楽しみにしていたのではないでしょうか。
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ご存じ、池井戸潤の小説『半沢直樹シリーズ』をベースにしたドラマシリーズです。池井戸小説とその映像化作品はもちろん日本人ビジネスパーソンに大人気で、前作は私ももちろん毎回エンジョイさせて頂いておりました。今回の新シリーズも新型コロナウイルスの感染拡大の影響で放送が大きく遅れたものの、遂にスタートとなりました。
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これらのドラマからはビジネスパーソンとして学べる点も多いですよね。しばらく海外出張もまだまだなさそうなこの時期、近シリーズはじっくり視聴できそうです。
さてこれらの池井戸小説ドラマをはじめとする日本のビジネス系ドラマ映画ですが、日本人としてのめり込んで楽しめる一方、外国人にはわかりにくいだろうな~と思える要素が沢山です。そもそも作品のベースとなっている日本企業の組織・文化や、ビジネス商慣習が海外から見ると独特なところがあり、そのギャップを外国人はどう感じるのだろうと思っていました。
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そんな外国人たちが感じる「半沢直樹」について彼らの感想を聞いてみました(「海外の反応」ってやつですか?)あくまで私の周辺の人たちの感想ですが、一部ご紹介します。ちょっとしたコミュニケーションのヒントになりそうです。
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アジア人と欧米人で異なる反応
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組織の在り方や文化の違いからなかなか外国人ビジネスパーソンには理解されがたい内容も多いのではと思いますが、アジア各国の知人たちは意外と「分かる分かる」という感じで楽しんでいるのだとか。
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それもそのはず、実は「半沢」シリーズはアジア圏でも結構ヒットしていたそうなのです。確かに日本での放映当時から、香港や台湾などの同僚から「あれ面白いね」「日本の銀行って本当にあんなことあるの?」と言われていたのを思い出しました。中国語で「倍返し」=「加倍奉還」なんて言葉も当時はよく聞かれたのだとか!
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やはり文化が近いということなのでしょうか。香港などは欧米系の外資系企業も当然多く、英語でのグローバルな商習慣も根付いていながら、中国や地元系の企業の影響力も強くある程度は近い感情で観られるとのことでした。
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『それでも「土下座」については、不思議な感じ』・・・だそうです(笑)
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やっぱりここが不可解ポイント
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この土下座の意味するところや、企業内での左遷、出向などは欧米人にはもっとわかりづらいとのことです。
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「冷遇される職場に我慢しているくらいなら、さっさと飛び出して自分に合った職場を探せばいいのに」
とは米国人のコメントです。欧米の企業では個人主義とでもいえるようなところがあり、日本の組織とはやはり文化が違います。もちろん欧米企業でも「チームワーク」が出来る人材かどうかは問われ、個人の評価は上司からも部下からも同僚からも受ける「360度評価」が一般的です。部下が上司の能力は仕事ぶりを評価するのが当然の組織の中です。また、帰属意識も大きく異なるので、会社のために尽くすというよりは、個人として会社に貢献し、より大きな貢献の出来るステージを常に探し続けるという姿勢のビジネスパーソンが多い気がします。
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それでも「同期が仲良しというのはなんかいいねぇ~」
欧米には同期入社という文化はあまり見られません。もちろん欧米企業の同僚同士でも友人のように仲の良い関係となることはよくありますが、その理由は「同期だから」という概念は無いのです。社内で募るボランティア活動などを通じて家族ぐるみでのつきあいとなるケースはみますが、社宅での「奥様会」というのはやっぱり不可解のようです。(最近は日本でも稀なのではと思いますが・・・)
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そして一番印象に残ったシーンは
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なぜか私の知人の外国人、男女国籍などを問わず幅広い意見として共通の意見がありました。ただそれは、倍返しを実現したクライマックスシーンでも、出向を命じられたどんでん返しのラストシーンでもなく、半沢の姿勢でも、頭取の態度でもありません・・・。
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「あの奥さん素晴らしいよね~」「現実に居るならね」
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(上戸彩さん演じる半沢の奥様:TBSサイトより)
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そこかよ!(笑)。夫の半沢を支える献身的な妻の姿。女性からのウケもいいようでしたが・・・ちょっとリアリティをもっては考えられないそうです。
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ということで間もなく始まる半沢直樹の新シリーズ。前回の放映時とは我々を取り巻くビジネス環境も変化しています。当時より更に加速している(はず)のグローバル社会
において、そんなグローバルビジネス視点を以てこのドラマを観てみては如何でしょう?
私もそうした視点で観て、面白いものがあればシェアさせて頂ければと思います。
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ということで、明日も引続き「半沢直樹」ネタでいきたいと思います。次回は「倍返し」「土下座」などをどう外国人に説明するか…というテーマでお届けします!
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